カニ漁やイカ漁など香住の代表的な漁業を実物資料とパネルで紹介しています。
海の中を表現した立体的な模型とパネルにより、どのように魚を漁獲していくのか説明しています。
底びき網漁業
●操業期間:9月から翌年5月末
香美町では、19〜125トンまでの底びき網漁船が操業しています。漁場は、京都府沖から山口県沖までの水深100〜800mの海底に網を入れて船で曵き網します。
べにずわいがにかご漁業
●操業期間:9月から翌年6月末(資源管理のため、6月の1ヶ月間は自主休漁)19トンの小型漁船で、約1日操業する小型べにかご船と、80トンまでの大型漁船で、4~5日操業する大型べにかご船があり、水深800~1,500mの海底にサバなどのエサを入れたカゴを連ねて沈め、ベニズワイガニを誘い込んで漁獲します。
いか釣り漁業
●操業期間:通年20トン未満の小型漁船を使用して、集魚灯で集めたスルメイカを自動イカ釣機などを使用して漁獲します。操業範囲は京都府から鳥取県沖を主漁場とし、一部は他府県の許可を取り、スルメイカの魚群を追いかけて一年中日本海沿岸一円で操業します。夏の夜などに見られる漁り火は、沿岸いか釣り漁船の集魚灯の明かりです。
定置網漁業
●操業期間:通年海中に網を設置して、ブリ・サバ・アジなどの回遊してくる魚を漁獲します。網にぶつかると沖合に逃げる魚の習性を利用して、回遊している魚の通り道を垣網で遮り、 定置網本体(身網)に誘い込みます。定置網本体を水深27mより深いところに設置する大規模な大型定置網と、沿岸部に設置される小型定置網があります。
●出典:2012但馬の漁業/2008但馬の漁業/但馬漁業協同組合 HP