ジオパーク〜Geopark〜とは
「ジオ(Geo)」は、地球や大地という意味の接頭語で、「ジオパーク(GeoPark)とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは 美しい見どころを含む一種の自然の公園です。地質や地形は、地球の歴史や人の暮らしや文化に直接結びついています。この大地の 営みをひとつの遺産として学び、楽しむのがジオパークです。
ジオパークの活動は2004年にユネスコの支援により設立された、世界ジオパークネットワーク(GGN)により取り組まれています。
山陰海岸ジオパークエリア
山陰海岸ジオパークは、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)にまたがる広大なエリアです。山陰海岸国立公園を中心に、京都府の経ヶ岬から鳥取県の白兎海岸にかけての東西約110km、南北最大30km、面積は2185.9km2で大阪府よりも大きく、東京都とほぼ同じ広さになります。
世界ジオパークと日本ジオパーク
世界ジオパークは、世界ジオパークネットワークへの加盟を認定された地域です。2013年9月現在で、日本を含め29ヵ国、100地域 からなります。日本国内の世界ジオパークは、洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐の6地域が認定されています。
日本ジオパークは、日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパークです。2013年12月現在で、33地域が認定されています。 世界の中でも、日本の地質は複雑で多様性に富み、さまざまな現象も実感でき、日本自体がジオパークとしての豊かな素性を備えているといえます。
世界ジオパークになるための条件
世界ジオパークになるための条件
ジオパークとなるためには、以下の要件を満たすことが求められています。
●明瞭に定められた区域と充分な面積を持ち、地質学的価値だけでなく、生態学、考古学、歴史・文化的な価値があること。
●地域の人たちを中心に、公的機関、私的団体、および研究教育機関を含めた しっかりとした運営組織と運営計画を作り上げること。
●ツーリズムなどを通して、経済活動の活性化と持続可能な開発を行っていくこと。
●博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、教育・普及活動を行うこと。
●適切な保護対策と実効的な保存を確実に行うこと。
●世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させること。
■国内の「世界ジオパーク」と「日本ジオパーク」認定地域
■「世界ジオパーク」認定地域