こんにちは~(^_-)-☆ジオパークと海の文化館です。
世間は、コロナ騒動で怖いお話ばかりですが、ひと昔前ならばこの時期の怖いお話と言えば…
そう、幽霊話が納涼に付き物のお話でしたね。
ここ香美町の大乗寺に襖絵など165面を残した江戸期の画家円山応挙も幽霊画を描いています。
実はこの円山応挙、二度の結婚をしています。
一人目の奥さんは大変病弱で早くに亡くなってしまいます。
奥さんがまだ病に伏せている頃、応挙が夜アトリエで制作していますと…
妻が厠(トイレ)に立って廊下を歩いています。
早速絵筆を取り出して、その妻をスケッチし始めます。
頭から描き始める応挙ですが、愛する妻のあまりのか弱さに涙がこぼれて、
足元まで描きあげる事が出来ず、その絵が後の世に知れ渡り、
日本では幽霊・お化けには足のないものが描かれるようになりました。
現在、応挙の幽霊画として確認されているものは、東京の全生庵のものと、
あとはアメリカに渡っています。
全生庵では、毎年この8月1ヵ月間限定で、この応挙の幽霊画を見ることができます。
他の画家の描いた幽霊画とは全く異なる楚々とした女性が(足は無いですが)興味を引きますよ。
お近くの方は是非訪れてみて下さいね。